平成21年度 大山崎町バリアフリー協議会 会議要旨

日時

平成22年3月30日(火曜日) 午後3時~午後5時

会場

大山崎ふるさとセンター 3階ホール

出席者

委員
森田 肇、並川 正和、蔦谷 重直、尾崎 光年、小西 和子、中野 史子、斎藤 亜紀、山口 允己、杉本 明子、飯田 克弘、野津 俊明、笠松 俊夫、山本 崇裕、矢野 雅之、塚本 浩司、山田 繁雄、小国 俊之、高田 正治

オブザーバー
平山 哲男

事務局
堀井 正光、大西 博之

会議次第

開会

委員委嘱書の交付

町長が各委員に委嘱書を交付した

大山崎町長挨拶

(真鍋町長)

「皆さん、こんにちは。大山崎町長の真鍋でございます。桜の花も咲き始め、日増しに春の陽気を感じる季節となりました。

本日は、皆さんには、年度末のご多用のところをお集まりいただき、誠にありがとうございます。また、日ごろは、本町の行政推進に深いご理解とご協力をいただいておりますことに、この場をお借りいたしまして、感謝とお礼を申し上げます。

さて、本町の『バリアフリー』施策に関しましては、平成20年3月に『大山崎町バリアフリー基本構想』を、平成21年3月に『大山崎町建築物特定事業計画』を策定し、これらを基に、ハード面、ソフト面ともに各事業等に取り組んでいるところであります。

『バリアフリー基本構想』および『建築物特定事業計画』の策定につきましては、平成19年度から2年の任期で、委員の皆さんにお世話になり、策定にご尽力を賜りました。

本日、委員を委嘱させていただきました皆さんには、新たに2年の任期でお世話になりますので、よろしくお願い申し上げます。

今回、委員の皆さん方には、『バリアフリー基本構想』及び『建築物特定事業計画』の中で示した目標をご検証いただくことが、大きな役割となろうかと思います。

現在、町内では、平成22年度末に完成の予定で阪急大山崎駅のバリアフリー化工事が進められております。

これは『バリアフリー基本構想』における重点整備地区で実施する事業の整備方針と整備目標の中で挙げた、公共交通のバリアフリー化の一つとして、整備方針・整備目標にしたがった内容により実施されております。

このように実施されているものを含め、現況を把握・検証する中で、社会の状況や時代の変化などに対応しながら、今後の計画の見直しなどへ向けたご意見などを頂戴してまいりたいと考えております。

小さな町域の中で、本町の歴史的な背景や道路などの改良の難しさなどの課題はありますが、心のバリアフリー化なども含めた総合的、かつ継続的な方向性を協議会としてご指導いただけたら幸いでございます。

結びになりますが、皆さんのご健勝と今後ますますのご活躍、そして、このまちがより暮らしやすいまちとなることを祈念いたしまして、開会にあたりましての私からのご挨拶とさせていただきます。」

新期委員及びオブザーバーの紹介

事務局から、各委員およびオブザーバーを紹介した

事務局の紹介

事務局員を紹介した

議題 会長の選任について

互選により、飯田克弘委員を会長に選任した

(会長)

「どうも皆さん改めまして、大阪大学の飯田でございます。平成19年度、20年度に続いてということで微力ながら頑張らせていただきます。よろしくお願いいたします。

一生懸命皆様にご協力いただきまして基本構想をつくって、今事業が進んでいるところですが、その間に財政の状況が、またもうひとつ良くなく、それでもせっかく作った基本構想に従って、事業を進めていただいていますが、その中では本当にこういう協議会が大事な場になっております。『バリアフリー』というのはとおりのいい言葉ですが、要するにもうちょっと縮めて言えば、皆様からのご意見、お知恵を拝借して、本当に無駄無理なくいい社会の資産というのをどれだけ作っていけるかということにも言い換えることもできると思います。

そういう意味では、後でまた議題にもあがっていますが、周辺の状況、阪急の新駅でありますとか第二外環でありますとか、そういう状況も全部、うまく捉えながら抱き合わせて、やれるところはうまくやりながら、大山崎町にとっていい社会の基盤が作れるように協議会をまとめていければよいと考えております。

どうぞ皆様のご協力をよろしくお願いいたします。」

副会長の指名について

(会長により、尾崎光年委員が副会長に指名された)

バリアフリー化事業の進捗状況の報告について

(事務局)

本題に入る前に、新期の委員様もおられるので、大山崎町バリアフリー基本構想の内容、そして大山崎町バリアフリー協議会のこれまでの取組みなどについて、少しお時間をもらって振り返えらせていただきたい。

資料番号1の資料集をご覧いただきたい。

平成18年12月に施行された「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」いわゆる「バリアフリー新法」のもと、大山崎町でも、町内の交通施設、公共施設のバリアフリー化、道路などの生活環境施設のバリアフリー化の基となるとともに、障害のある人が障害を持たない人と同じように社会参加できる「ノーマライゼーション」の理念の実現を図るための「大山崎町バリアフリー基本構想」の策定に向けた「大山崎町バリアフリー協議会」を平成19年7月に設置した。

その後、町民懇話会、行政内部の検討委員会等を交えながら、「バリアフリー基本構想(素案)」を策定。広くご意見を集約するパブリックコメントを実施したあと、「大山崎町バリアフリー基本構想」(最終案)を町長にご答申いただき、大山崎町として、平成20年3月に「大山崎町バリアフリー基本構想」を策定することができた。

また、平成21年の3月には、基本構想で定めた整備目標をもとに「大山崎町建築物特定事業計画」を策定し、役場庁舎をはじめ、周辺施設のさらに詳細なバリアフリー化について、整備計画を定めたところである。

それでは、事前に配付した資料の「報告 平成21年度大山崎町バリアフリー協議会」に沿って、報告・説明をさせていただきたい。

今回から新しく参加いただいた委員もおられるので、各機関のご努力により、これまでに改善いただいて報告済みの箇所も含めて説明させていただくことにしたい。

まず、「バリアフリー化に関する整備目標進捗状況」公共交通関係について、である。阪急大山崎駅は、阪急電鉄により、平成22年度末の完成を目指し、エレベーター、多機能トイレ、視覚障害者誘導用ブロック、駅構内の設備配置を示した触知図、聴覚障害者にも配慮した可変式情報表示、情報案内サイン等の設置工事が進んでいる。現在のところ、本工事までの仮設、移設工事が行われている。

JR山崎駅については、大山崎町として策定中のJR山崎駅前整備計画の中に「駅舎の橋上化と南北自由通路」を一案として含めており、平成22年度以降に、議会、委員会、広く町民の皆さんに議論を深めていただこうとしている段階である。

バス関連については、阪急バスでは、低床バス等の導入を車両の更新時に考慮していただいている。

3ページの写真(1)は、JR山崎停留所に停まったステップ付きの車両を撮影したものである。

バス停標識における表示の改善については、大きな字の時刻表を手作りで作っていただいた。同じく写真(2)は、高橋停留所の様子である。

歩道整備にともなって、今年度「大山崎町役場前標識」を埋め込み固定式に変更していただいた。4ページの写真(3)と(4)をご覧いただきたい。

京阪シティバスも、低床バス等の導入を車両の更新時に検討していただいている。

バス停の標識における表示の改善については、手作りで大きな字の時刻表を作っていただいた。4ページの写真(5)は、阪急大山崎駅前のものである。

今後もバス停の移設等による歩行経路の確保を検討していきたいと考えている。

次に、6ページをご覧いただきたい。「大山崎町建築物特定事業計画」による建築物等の関係であるが、大山崎町役場庁舎については、本年度に、歩道から玄関までの視覚障害者ブロックを見やすい色(黄色)に更新し、建物内の町民健康課の窓口まで新設した。合計の事業量は38メートル。7ページの写真(1)(2)をご覧いただきたい。

また、駐車スペースの「車いす使用者駐車施設の標識の改修」を行った。写真(3)をご覧いただきたい。

次年度には、「多機能トイレへの標識の設置」、「グレーチングの改修」、「トイレ床面の改善」を行う予定である。

大山崎町立中央公民館については、「視覚障害者用誘導ブロックの整備」を行った。写真(1)をご覧いただきたい。

写真(2)は「本館正面出入り口ガラス扉における視認性の向上」である。縞状の加工により視認性を向上させた。

別館の多機能トイレは、本年度「オストメイト対応へ改修」した。写真(3)をご覧いただきたい。

今後も引き続き、「本館正面扉の内側」、「視覚障害者誘導用ブロックの撤去」、「別館と本館を結ぶスロープへの手摺の設置」、「多機能トイレへの標識の設置」、「トイレ床面の改善」、「本館男子トイレの小便器の改修」を行う予定としている。

10ページをご覧いただきたい。大山崎町立老人福祉センター長寿苑については、「視覚障害者誘導ブロックの整備」、「居室入口付近における段差の出っ張り改修」を本年度中に行う予定であったが、誘導ブロックの設置位置について、送迎用バスの駐車位置と重なり、指定管理者との協議がまとまらず、繰越しとなった。

次に、12ページに移って、道路関係に移りたい。生活関連経路から報告させていただく。

府道の(1)大山崎大枝線の役場前部分については、点字ブロック等の整備を進めている。

同じく、府道の(2)大山崎大枝線は、平成17年度からの事業であるが、旧役場付近の用地取得が終わった部分については、今年度、歩道を広く改築していただいた。

大山崎小学校前の信号機も、「音響式信号に改良」していただいた。

府道の(3)、(4)西京高槻線は、中期的な目標として取り組んでいただいている。

府道の(5)西京高槻線は、阪急大山崎駅に近いあたりを今年度1月から2月にかけて、薄層舗装により修繕していただいた。

横断歩道の標識改良は、前回の協議会でも、報告済みであるが、見やすい道路上に設置していただいた。
府道(6)JR山崎駅付近は、現在薄層舗装による修繕が進行中である。
町道であるが、(7)大山崎円明寺線(町道1号線)については、用地買収による拡幅を進めている段階で、中期的な目標としている。
次に、準生活関連経路として、おもに町道であるが、町の財政等が厳しい事情によって、いずれの路線もバリアフリー化事業に着手できていない状況である。
最後にJR山崎駅前広場については、舗装修繕を平成22年度に予定しているが、一方では、駅舎の整備手法と合わせた大山崎町としての案を策定中である。
この案を平成22年度から、町議会、委員会をはじめとする各種の機会を通じて広く議論を深めていただき、一定の方向性が出た段階で、事業者と協議を行うことになるものと考えている。

(会長)

少し区切りながら確認をしていきたいと思う。
資料番号1の資料集、7ページを開いていただけるだろうか。この冊子には平成19年度、20年度でとりまとめたバリアフリーのものが書かれている。その中でも代表するものが7ページの図に表されている。
いろいろ検討を重ねた結果、赤で書かれている生活関連施設、生活関連経路、準生活関連経路をまず、重点的に整備を進めていこうということになった。
さらに図の上のほうに、緑のABCとあるが、これは円明寺地区である。これに関しては、後で議題にもなっているが、第二外環状道路や、阪急の新駅の設置に伴って周辺が整備されことになるので、そういう状況と合わせて、将来再度整備を検討しようということで、前回とりまとめた。
さきほど事務局から説明があったのは、この図の中で、赤で書かれているところであり、重点的に整備をしていこうと定めた所である。それがどういうような進捗状況になっているかということの報告があったものである。
同じく、その資料集の5ページ、6ページをもう一度確認していただきたいが、これは、赤で書かれている生活関連施設、経路がどういうものかということが、そこに書かれている。ただし、時間や費用が必要なものに関しては、少し先にするということで、時間的な調整はあるものの、基本的には、そういった重点的に整備目標として箇所の進捗状況の説明があった次第である。
そういう確認でよいだろうか。では、もう一度、資料2の報告に戻っていただきたい。
まず、最初の1.公共交通関係の部分について、何かご意見、ご質問等があれが、発言願いたい。また、事務局からも、委員の皆さんに特にお知恵を拝借したいという部分があれば発言願うとともに、議論の中でも適宜補足説明をしていただきたいと思う。
まず、公共交通関係について、いかがか。ご意見、気づかれた点があれば、発言いただきたい。

(委員)

こういう機会を与えていただきありがたいと思っている。
駅のバリアフリー化は阪急大山崎はすでに実施中である。しかし、JR山崎駅はまだ未着手。ひとつ教えていただきたいのだが、エレベーターと、エスカレーターとがあるが、それぞれにメリット、デメリットがあると思う。
阪急の場合はエレベーターが設置されると決まっている。場所的な関係がどうやらあるようで、エスカレーターを設置する余地がないと聞いている。今後、JRのこともあるだろうから、それぞれの特徴や、弱点といったものを教えていただきたい。

(会長)

委員の皆さんの方で、何かご発言いただければ結構かと思う。本日は、阪急さんもJRさんも残念ながら欠席だが、いかがだろうか。ご質問は、費用の面も含めたことをおっしゃっているのだろうか。
エレベーターにしても、エスカレーターにしても、既存の駅に設置するのは、非常に費用が高くつくものである。今お話いただいた中に、JR山崎駅のことも含まれていたので、JR山崎駅のことを少し想定して考えていきたい。
一基を設置することで、そこに様々な役割を与えようというのであれば、エレベーターをつけておいた方がよいのではないかと思う。いろいろな意味で役に立つと思う。
例えば、ストレッチャーに乗った人を運ぼうというなら、エスカレーターでは無理である。ストレッチャー対応、もしくは車椅子2台にも対応するというようなことを考えた場合には、エレベーターを付けておいたほうがよい。
しかし、稼働や、効率性を考えると、エレベーターでは、乗るまでに待って、降りて、また待つということになるので、利用者が多い場合は、エレベーターだけで、垂直移動をまかなおうとすると、人々を待たせてしまうことになる。利用者がストレスを感じる原因になる、ということも聞いたことがある。したがって、上下移動が難しいという方を優先に考えるのであれば、エレベーターをつけておくのがいいのではないのかと思う。
今、一基あたりの単価も下がってきている。新規に駅を作り変えるときであれば、そのときに電気配線工事等々、一緒にできるので、そういうような造りになればいいのではないかなと個人的には考えている。ここから先は鉄道事業者さんにいろいろなことをうかがいたいところだが、またそれは次の機会にということにしたい。

(委員)

了解しました。私もまた勉強しておきたい。

(会長)


その他、何かお気づきの点があれば、発言願いたい。

(委員)

阪急大山崎駅について、大阪行きと京都行きのホームがあるが、エレベーターの完成は、どちらが先になるのか。同時なのだろうか。

(会長)

そのあたりは、どうなっているのだろう。今進められている工事の完成する状況を知りたいということだが。

(委員)

上り線と下り線が同時にできるのであれば、同じ駅で乗り降りできると思うのだが、時期が異なると利用のほうも考えなくてはならない。

(会長)

その辺の実施状況は、町のほうに情報がはいっていないのか。

(事務局)

今、ご質問があったのは阪急駅の上り線、下り線のエレベーターの設置の時期だと思う。阪急電鉄さんからの説明によると原則的には上下線とも同時に着工され、21年度末では、計画として上下線ともエレベーターの基礎分の設置まで進む予定であったが、若干、大阪方面、梅田行きのほうの工期が遅れていると聞いている。それに伴って、上り線下り線とも少し遅れている状況である。基本的には同時の工事の進捗状況だと説明は受けている。
ただし、21年度末の時点で若干遅れているが、目標となっている22年度末、23年3月までにはこの遅れを取り返して、予定通り竣工されると説明を受けている。このような説明でよいだろうか。

(会長)

よければ、他の意見はないだろうか。

(委員)

先ほどエレベーター、エスカレーターのことが話題になったが、利用する者の立場から言えば、車椅子であれば、エレベーターでないと無理である。それと、高齢者のことを考えるとエレベーターのほうがよいと思う。エスカレーターはかなり乗り降りが難しいように思う。上りはいいとしても、下り方向の場合が特に危険に感じる。そういったことからも、やはりエレベーターの設置をまず優先的に考えられた方がいいように思う。

(会長)

機能的なことを考えると最も重要なことだと思う。しかし、駅の構造、形状から、かなり無理をしないとエレベーターがつかない場合があるので、先ほどのような言い方をさせていただいたが、まずつけるのであれば、機能が一石何鳥にもなっているエレベーターが優先されるべきであると思う。そのことに関連して、資料の3ページに、JR山崎駅の整備目標が未着手と結構そっけなく書かれている。先ほどのご説明では議会の中でも議論が進んでいるというお話であったが、それを公表して、問題がなければ、報告いただいたほうが、委員の皆さんにも理解され、考えていくきっかけになるのではないかと思う。備考欄にでも書けないものだろうか。

(事務局)

今の件だが、3ページに記載したJR山崎駅の駅舎のバリアフリー化の推進について、事務局の説明の中で簡単で済ませてしまって申し訳ないと思う。
会長の指摘に、「議会のほうで計画案を検討中」と述べられたが、そういうことではない。平成21年度、今年度末に、コンサルに計画策定を委託している調査がやっと出来上がってくる段階である。複数の計画案が含まれているが、それらが出た段階で、町議会なり、関連の委員会なりにご説明し、その後広く町民の皆さんにもご意見をいただいたり、ご討議をいただく様な機会を設けたいと考えている。そして、計画案が具体化したような段階で、鉄道事業者さんに協議を行おうと考えているので、よろしくお願いしたい。

(会長)

その意味では、先ほど、エレベーターを優先してほしいというご意見をいただいたが、今後計画案をつめていくには、ひとつ大きなポイントになるのではないかと思う。是非、ご考慮、よろしくお願いしたい。その他、公共交通事業案、公共交通関係で何かご意見、ご質問等はないだろうか。

(委員)

阪急バス、京阪シティバスに関わることだが、低床のバスを導入するということが書かれている。長期目標の中に入っているが、役場から円明寺方面に行く道が非常に狭くなっている。大きなバスで交通渋滞につながったりとか、あるいは交通事故につながったりという危険があると思うので、バスの小型化ということはできないだろうか。あと、それなりの需要はあると思うので、本数を増やしていただく計画があるのだろうか。私は、特に希望するのだが、いかがだろうか。

(委員)

バス事業者として、ただいまご質問いただいた件に答えさせていただく。おっしゃるとおり、役場と円明寺の間の道路の幅が狭いということで、今までから使用していた大型バスに比べて、少し小ぶりの、幅で20センチ程度、長さで2メートルくらい短くなったバスを使用している。この資料でも、ステップのついたバスの写真が掲載されているが、これはが実はマイクロバスである。できれば役場の前を走る路線をマイクロバスに統一したいと考えているのだが、如何せん、定員の関係で、このバスの定員は27~28人となっている。中型バスであると50人ぐらいは乗車いただけるのだが、このマイクロバスでは、例えば、雨の日の朝ラッシュとかの場合、満車状態になり、お乗りいただけない方がでてくるというリスクがある。そういうことから、この路線の車両をマイクロバスに移行するところまでには、至っていない。さらに、このステップが出るタイプや、あるいは車椅子のリフトがついているタイプを運行できればそれに統一していきたいのだが、道路幅も狭いことから、課題があるものと認識している。
本数の件では、バスの本数を増やすと、どうしてもバスの台数が多く必要になる。あるいは乗務員を余計に出勤させなければならないといった経費の問題が発生してくるので、その件につきましても難しいと考えている。以上である。

(会長)

このようなことだが、よいだろうか。今の点に関しては、議論になるとは思うが、「にそと」や、阪急新駅ができると、先ほどの図で示したとおり、円明寺地区の方の道路整備も改めて再検討ということとなる。新駅ができると、人の流れも変わる可能性があるので、全部含めた形で、今の意見は本当に重要なご意見だと思う。皆さんと一緒に考えて行かなければならない。
たまたま、昨日、私は夜9時30分ぐらいにこの辺りを通ったが、阪急バスの1号系統とすれ違った。長岡京市から、円明寺の方へ向かうバスだが、夜9時30分すぎであったのに、ほとんど満車の状態であった。あの大きさのバスが、円明寺の狭い道路を通るのかと思うと、確かに少し違和感がある。他のことと併せて、今のご意見を考えていければないと思う。他に公共交通に関して、いかがだろうか。
それでは、次に、6ページからの建築物関係に移りたい。6ページから11ページで、前回までの協議会で、オストメイト関係では蔦谷委員の方から、かなり積極的なご意見、ご叱咤を頂戴しているところだが、まず皮切りに何かご意見、ご質問とか、補足の追加説明でも結構であるので、お願いできないだろうか。

(委員)

既にあの時点で改修済みのオストメイト化された便所を確認したが、どうやら経費的な問題があるようである。極端にコストをかけないで工夫をされたものが設置されている状況であると思う。

(会長)

それが例えば、本日の資料でいえば、例えば9ページの別館多機能トイレの写真ということになるだろうか。

(委員)

9ページ(3)の右の写真の中で、左上に写っている装置だが、ここでお湯を作って、管や、ホースがあったりするのが見えると思う。実はこれ、非常に安上がりな方法で、少ない量で多くのオストメイトを設置しているものだ。最低限の使い勝手だけは保障されているというようなものだと思う。便器をそのまま洗浄のボールに使わなければならない。通常の専用オストメイトであると、高さの違うところで使える構造となっているのが新築の建築物でよく見かける。多分そちらのほうが快適に使えるだろうと思うのだが、費用が高くつくのが現状である。

まずは第一段階としては設置を数多く進めていき、次に改築とか、あるいは建て替えとかいう機会に、快適性を整えたオストメイトへの対応ということになるのかなと思っている。

(会長)

この点に関して、実際に施設を使われた方の感想とかは、役場に寄せられているのだろうか。あればお願いしたい。

(事務局)

今のご指摘であるが、今のところは、特に不都合であるといった意見は寄せられていない。何分、限られた予算で対応していることから、ただ今、蔦谷委員のご指摘があったようなことは、多くの人が感じておられると思う。
役場の庁舎も築15年程度、中央公民館に至っては、昭和の53、54年に建築されたもので、30年以上経過している建築物である。そういった制約等があることから、ご理解いただきたいと考えている。新たな施設を作る場合には、こういったご指摘を踏まえて、快適な機能を持った、多機能のトイレにしていきたいと考えている。

(委員)

オストメイトトイレの関係であるが、ご指摘のように優れた機能をもった機種もある。しかし、今回設置させていただいたものは、障害者自立支援法の関係の基金を活用した整備であり、これについては、標準仕様で行うことになっており、上限額が定められている。その範囲内で設置できるものと定められている。これらのことから、かなり財源を節約させていただいた部分はある。確かに機能的にはもっと優れたものがあり、立派な設備を持った施設もある。現在は、設置箇所を増やして、利用者の便宜を図るということに主眼を置いて、町としては、役場、長寿苑、中央公民館を進め、間もなく町体育館のトイレを整備する予定である。とにかく、箇所数を増やすということに重点を置いているので、言い訳がましくなると思うが、ご理解いただきたいと思う。

(委員)

「なごみの郷」のことであるが、先日、社会福祉協議会で行った会議で、デイサービスで行っている入浴サービスについて、場所的にかなり狭い、限られている、サービス内容が限られている。需要はもっとあるはずだ。というような問題提起があった。これの問題について、社会福祉協議会も、今後の検討課題としている。
私として、初歩的なことで、知らない部分もあるが、老人福祉センター内にある長寿苑の入浴サービスは多く利用されているように聞いている。そのあたり、町としては、どのように考えておられるのか。また、その意見をとらまえて、どういう風に予算を考えるか、また皆さんできるだけ多くの人にサービスを受けてもらえるのか、老人も障害者もおられると思うのだが、そういう需要があるという認識の中で、町として、どのように問題を考えておられるのか。もし考えがあれば、お聞きしたい。

(会長)

これは町に対しての質問だと思う。あわせて、10ページのところが、整備目標としてあげた項目が協議中となっているところが多い。ここの説明も、聞き取れなかったので、あわせて、老人福祉センター関係に関して、現状どうなのか、協議中のところはどうなのか、を含めて、副会長のご質問に答えていただきたいと思う。

(事務局)

了解しました。事務局の方で、お答えできることはお答えしたい。もし、補足的に関係の行政部署からも委員として職員が来ているので、そちらの方からも説明させていただくことになるかもしれない。
今、副会長のご質問で、なごみの郷の入浴サービスの方と老人福祉センター、長寿苑での入浴の関係ですね。なごみの郷、というのはデイサービスの中で行っておりますので、介護保険のサービスのひとつとして、利用いただいているところである。それに比べて、老人福祉センター、長寿苑のほうは、施設利用者がお使いいただくサービスである。
そういった使い分けの中で、施設としてもできるだけ多くの方の、ご利用いただけるように、希望を聞きながら、実施しているのかな、と思っている。
それと、10ページの長寿苑の整備目標に対して、進捗状況に、未着手・協議中と記載されていることに関してであるが、まず、いちばん上の視覚障害者誘導ブロックの整備について説明させていただく。これについては、事務局としても本日の協議会の中で、協議会委員の皆様のご意見をお伺いしようと思っていたところである。
私どもの目標としていたところの誘導ブロックの位置等が、長寿苑の運営者が認識している意見と少し異なっていた。
具体的に言うと、送迎バスが玄関の入り口、エントランスにつくということで、そこがちょうど整備計画の中で、誘導ブロックの位置と重なっているところから、少し誘導ブロックの位置を変えてほしいという、協議があったものである。私どもとしては、本来のバスを停めてもらう位置を考慮していただけないかと、少し議論を交わしたところであった。そういった場合、どちらに目的というか、重点をおいたらいいか、というところが課題となってきた。これが、平成21年度の目標年次を達成できていなかった状況である。予算的には今回3月に落として、また、22年度のほうで状況を見ながら、補正予算をつける、というのは可能である。

(会長)

これは、担当課は?

(事務局)

行政としては健康福祉部が担当している。本日も福祉の方から委員が参加している。

(会長)

誘導ブロックであるので、必要な方向に誘導していただければよいことだが、長寿苑の管理者が指摘する送迎バスの昇降も大事であるので、うまい折り合いをなんとかつけれるような絵をなんとか描けなかったのだろうか。

(委員)

長寿苑は、社会福祉協議会に指定管理者として運営してもらっている。そこを預かる責任者とそれと工事を進める町とが協議している。視覚障害者の誘導用のブロックは確かに視覚障害者にとってのバリアフリーではあるが、足の不自由な方、高齢者の方にとっては逆にバリアになることも考えられる。そこの調整が最終的にうまくいかなかったということで、しっかりした案を作ってから、もう一度仕切り直そうということで、協議を続けているものである。一旦、整備してしまうと大変なので、理解・協議が整ってから、工事にとりかかろうと思っている。

(委員)

なごみの郷での入浴については、デイサービスの問題として、社会福祉協議会が問題提起を行い、これからの改善なり、予算措置なりをやっていくような形で進めるか、それとも町全体で全部把握されて、予算的な部分を検討されていくかどうか。具体的な部分で費用が要ることですから、町の事務局のほうとして、そこら辺り説明できないだろうか。

(委員)

福祉の部分ということで、答えさせていただきたい。先ほどの話題の中でも、デイサービスについてもっと活用できるのではないかという問題は、直接バリアフリーとは関係ないと述べたのですが、例えば、土曜日に入浴ができないかどうかという問題を考えると、実は土曜日は障害者のために入浴の施設を活用している。そういった関係で使えていないところである。社会福祉協議会の職員体制で、一日に何人もたくさんの方の入浴ができない、ということで、一週間に1回、2回しか入浴ができない、とご指摘があったものと思う。これについては、社会福祉協議会の職員体制を含めて、運用上の問題である、と認識している。これについては、社会福祉協議会に町からもアドバイスをしながら、活用について進めていきたいと考えている。

(委員)

前進していただけたら結構だと思う。

(委員)

町立中央公民館のことについて述べさせていただきたい。自分もよく利用しているが、皆さん、非常に活発に活用されている。その日の使用状況を示す黒板を見てもらっても分かると思うが、サークルや団体の皆さんが、たくさん利用されている。
先ほどの話で、中央公民館は、昭和53年に設置された、ということで、いちばん望ましいのはさっきの内容のものにしていとだけるとよいと思うのですが。なかなか予算が足らないというのはわかります。
そこで二つ意見があるのですが、ひとつには、子育て支援センター「ゆめほっぺ」は、現在事務所の隣にあり、仮設的な間仕切りになっている。一方、同じ本館で、以前に料理教室に使った部屋がある。結構広い部屋で、現在、その部屋の活用が有効になされておらず、ほぼ使われていない状況である。その点で、「ゆめほっぺ」の拡充とのかかわりはどうなのか。これはまた別の課題かと思いますが、それがひとつです。
あとは、旧館の府道側の出入口のドアを自動ドアに改修していただきたい。南側はさらに二枚扉になっている。風除けには強いですが、あそこも自動ドアに改修するべきではないかと思う。

(会長)

一点目の子育て支援センターについては、先ほどのデイサービスの入浴の問題とあわせて、町の施設の有効利用ということで、別途、他の意見交換などの際にお話をしていただけたらよいかなと思う。
中央公民館南側のドアについては、前回の協議会の時に、タウンウォッチングをされて確か意見が出ていたような気がします。私は、経緯をはっきりと覚えていないのですが、記録は、どうなっていただろうか。当時、全館をくまなく見て、必要な部分の整備項目を挙げて、それをいつまでにやると、定めて、進めていった。かなり結構な数があったので、今、ご指摘があった点が入っていないというのはちょっと分からないのだが。今ここに入っていないというのは、その時に何かの事情で少し後回しになったではないだろうか。

(委員)

詳細までは記憶していないが、これは確認させていただいて、委員の皆さんに報告させていただきたいと思う。何らかの事情でここにあがらなかったのではないだろうか。
協議会終了後、事務局で以下のとおり確認した。


―第3回ワークショップでは、タウンウォッチング後の参加者の意見として、中央公民館の府道側の出入り口を自動ドア化することがあげられていたが、施設を所管する担当課の意見として、風除室全体の幅が狭いことから、スライド式自動ドアにするにはスペース的な無理があったとのこと。したがって、「建築物特定事業計画」の策定にあたっては、当該出入り口の自動ドア化を目標から削除した。―

(会長)

本日の協議会で、そこまでの質問があると予想をしていなかったので、資料の準備ができていなかった。また改めてご回答させていただきたい。それ以外に6ページから11ページで何かご意見はないか。一応確認ということで、10ページのところの2項目目以下のものが協議中となっているが、これはどのような内容の協議なのだろうか。

(事務局)

1項目目の誘導ブロックの整備とともに、あとの項目を一括した整備の設計にしておりましたので、4つの項目が総合的に未着手ということになったものである。あとの項目については内容についての問題点、課題等は特になかったものである。

(会長)

協議内容は整っているということでおいのか。

(事務局)

そのとおりである。

(会長)

委員からの発言にもあったが、多機能トイレについて、本当にこの形のものでよいのかということだが、オストメイト対応がなければ、使用しにくい、という方がいらっしゃる以上、今の状態というのも、対応のひとつであることは確かだと思う。
とにかく便器の中で洗わないといけない、というようなことが、どうしても避けられないのであれば、ここまで、数を広げていただいているのでもあることから、これは当たり前のことであるが、清掃を徹底していただくよう心がけていただきたい。同時に、今はあまり高くないので、使い捨ての手袋とかを用意して、常備していただけると、オストメイトだけではなくて、ほかの汚物を処理するときにでも使用できるとおもう。そういうことをするだけでも全然違ってくると思うので、是非ご検討いただきたいと思う。

(事務局)

協議会のご意見として、伝えてまいりたいと思う。

(会長)

ここまで、少し時間をとってしまったが、建築物関係で、何か他にご意見等はないか。それでは次に、12ページからの、道路関係であるが、全部一括して、17ページまでの報告事項の中で、何かお気づきの点があれば、ご指摘いただけないだろうか。
(委員)

阪急駅からJR駅の間、離宮八幡からJRへ曲がるところまでの歩道を整備していただくことができた。その材料に関して、確かに色はきれいな茶褐色なのだが、すべり足で歩くとどうもひっかかってしまい、高齢者になると進みにくい。1年の間に茶褐色の色がハゲしてしまい、表面も若干削られてしまって、デコボコになってしまっている。かなり費用を費やしているにもかかわらず、一年の間で、そういう状態になるのなら、もう少し材料を考えてもらわないといけないと思う。
歩道のほうも、もう少し考えてもらえれば、せっかく工事をしてもらうのだから。先ほども言ったように、高齢者になりますと、どうしてもすり足で歩くので、ひっかかりやすい。そこも検討していただきたい。

(委員)

道路管理者の乙訓土木事務所であるが、歩道の表面の状態は、滑りやすいとか、段差があるとかいろいろな状態があると思う。舗装などの材料については、そういったことを全部考慮したうえで、これまでは決定してきたものと思う。今ご指摘のあった歩道も、おそらく以前と同じ材料を使ったものと思う。たった1年の間にそれが機能を失うということであれば、やはり考え直さなければならないと思う。今回、皆様からのご意見があったということで、審議なり、今後の状況を見ながら考えていきたいと思うので、よろしくお願いしたい。

(会長)

確かにすり足だとひっかかりがあるかと思う。ただ、逆に言えば、雨が降ったときでも転倒しにくい、という利点があるかと思う。色に関しても、私が見た感じではJRのほうから、ふるさとセンターのほうに歩いて行くと、車道、路肩、歩道が明確に分かるような色使いになっていると思う。あまり鮮やかにすると、どうしても汚れやすい、ということで、これが、ひとつの整備の形ではないかなと思う。なかなか万能というのは難しいので、今のご意見をこの場でいろいろ貯めておくようにして、次回整備するときには、そういったご意見をクリアしていけるような新しい工法や材料を検討して、生かしていくことができればよいと考えたい。

(委員)

阪急駅とJR駅の間は、大山崎町の顔だと思う。歩道のことを言えば、町役場のほうを見ると、歩道の色は茶褐色ではない。もう少し小豆色というか、そういう色を使っている。駅の歩道が斜めになっている。速乾性のあるものをお願いしたい。

(会長)

これも、何かの形で対応していただければよいと思います。そのほか何か、道路関係のことでご指摘事項はないだろうか。

(委員)

駅前広場のことに触れてもよいだろうか。

(会長)

ここでは駅前広場は、含まれていないようだが。

(委員)

私は離宮八幡宮の駐車場を借りているが、そこから駅まで行くときに客待ちのタクシーの間を通ったり、停車中のバスの間を通るなど、なかなか難しい。なんとか、もう少しスムーズに駅まで危険な思いをせずに到達できないものだろうか。特に障害をもっておられる方は辛いだろうと思う。障害者が優先的に通れるような方法で案を作るように考慮していただければよいと思う。

(会長)

あれは道路なのか?

(事務局)

道路認定を行っている。本日、建設課の課長が来ているので、少し補足させていただきたい。

(委員)

町が道路認定している。駅前広場に関していえば、車両等の関係で、なかなか歩道は難しい。駅前整備ということになると用地買収も必要になるので今のところは、困難であると考えている。

(会長)

ただ、大山崎駅を今後考えていくときには当然併せて考えていかなければいけない問題だ。貴重なご意見として頂戴したいと思う。時間が超過してしまったので、全体的には何かあれば、議題3、進捗状況について、ご意見を頂戴しておきたい。

(委員)

私は円明寺に住んでいる。大山崎町全体の23%が65歳以上の方で、超高齢化社会といわれている。視点とか考え方は、ここに書かれているとおりだと思うが、円明寺地区は非常に住みづらくなってきていて、急な坂が第二小学校までずっと続いている。
高齢者の皆さんは、例えばラブリー円明寺で買い物をした後、阪急バスに乗って、第二小学校前まで行き、そこから歩いて自宅へ帰るという具合である。今、第二外環の工事の関係で小倉橋のバス停のところがずっと遠くて長岡京市のほうに行ってしまって、困っている。タクシーで往復される方が非常に増えている。この急な坂、バリアフリーという中で、どういう風に考えたらいいのかと私自身も分からない。
ただ、今のまま、放置していると、お年よりが自宅に閉じこもりとか、ご近所とのおつきあいとかもなくなり、人間関係も希薄になって、困ってしまうのではないかと思う。それが一つ目である。
それから二つ目は、南北と東西に道があるが、非常によく整備されていて歩く分にはたいへん結構なのだが、夜中にバイクを走らせる若者とかが増え、特に冬が終わって、夏に向けてバリバリバリという走る音が多くなってきて困ることが多い。
最後に、JRの踏み切りについて言わせていただきたい。宝積寺へ上がる踏切だが、段差が非常に激しく、車がガタガタ揺れる。また、幅も狭いので、人がスレスレで通っている状況である。あそこをどうにか改善できないかなと思っている。知恵がなくて、分からないが、問題を感じたのはそんなところだ。

(会長)

いちばん最初の地域的な傾斜、道幅のことも含めて、このあと議題になっている阪急新駅、「にそと」、側道などをあわせて、検討していければよいと思っている。最後に言われた、踏切というのは、資料の7ページの図でいうと、Aが交わっているところだろうか。

(事務局)

今ご指摘いただいたのは、宝寺踏切、7ページの地図でいうと、ちょうどJR山崎駅から京都方面へ少し行った、宝寺へあがるところの踏切であると思う。踏切が歩行者にとっては、ガタガタの段差があり、渡りづらい、というご指摘であったが、本当にこの踏切については、町に対して、地域の皆さんから長年にわたって改善の要望をいただいているところである。
しかし、線路の形状が、あのあたりで大きくカーブしていることで、角度がついているということと、しかもあそこは何線も通っているところであるので、その段差が何度も繰り返しているところから、ああいった状態になっているものである。自動車もあの段差で、車のバンパーをこすったり、歩行者にとりましたら、特に足元のスムーズでない方はお困りのことと思う。
町としても、十分こういったことは認識していることから、先ほどのJRの駅周辺の整備についても、例えば自由通路を駅舎のあたりで設けるとかを一案として含め、現在調査を行う中で計画を練らしていただいている。ご指摘いただいた点につきましては今後、一層検証を深めていきたいと思う。

(会長)

それでは、議題3に関しては終了ということにしたい。

阪急新駅と第二外環状道路に関する広域的な進捗状況

(会長)

次に(4)阪急新駅と第二外環状道路に関する広域的な進捗状況についての説明をお願いしたい。

(事務局)

阪急新駅と第二外環状道路に関する広域的な進捗状況についてご報告したい。
まず、第二外環状道路については、大山崎町域設計説明会資料及びにそと広報紙2009年夏号を参照して説明することとする。
京都第二外環状道路は、大枝インターチェンジから久御山インターチェンジまでの15.7キロメートルを平成元年に都市計画決定され、まず大山崎・久御山間が平成15年に完成し、供用開始されている。残る大山崎・大枝間の9.8キロメートルを平成24年度末の完成を目指して事業実施されているところである。
現在の進捗状況については、「にそと」広報誌をご覧いただきながらご説明するが、1ページ目の用地取得状況は、21年8月時点である。その後、用地取得も進み、平成22年2月末時点では、全体計画の91パーセントの取得状況である。
工事は、京都市域、長岡京市域、大山崎町域の3つに分けて行われている。大山崎町域は、第二外環状道路本線にあっては、長岡京市奥海印寺から大山崎町円明寺の大山崎中学校までを長岡京工事区間として高架橋工事が行われている。
また、大山崎中学校から大山崎ジャンクション内においても同様に高架橋工事が行われているところである。現在は、足場等も撤去されて橋脚が立ち並んでいる状況であり、大山崎ジャンクション内では鋼製桁の架設工事が進められている。

また、第二外環状道路本線と並行して側道が整備されている。この側道は、京都府によって、長岡京市下海印寺から大山崎町下植野間1.7キロメートルを現道の府道大山崎大枝線(西国街道)の拡幅が困難であるため、バイパス機能を確保するために第二外環状道路と一体となった整備を行っているものである。このバイパス事業により、現府道の交通量を側道に転換し、交通の安全性が改善するものとされている。
これを大山崎町域設計説明会資料で説明すると、中面のページを見ていただき、ピンク色で表示したのが第二外環状道路本線道路である。黄土色で表示しているのが側道である。この側道は、全線にわたって片側歩道を併設し、歩行者の安全を図っており、図面の右端の交差点のすぐ左側の赤色部で阪急京都線とアンダーで交差して、サントリー道路との調子八角交差点から第二外環状道路本線高架下を通り、JR東海道本線をアンダーで通過して、大山崎中学校前交差点に至る。

この交差点からの側道ルートについては、地元設計説明会での要望を受け、中学校前交差点から下植野南団地前を通り、国道五条本交差点に至るルートと、中学校前交差点から赤色部分の名神高速道路をアンダーで通り、小泉川手前を左手に進み、国道新山崎橋手前に至る2ルートで交通分散を図るものです。また、町体育館前の府道は、国道五条本交差点から西行き一方通行とし、東方面からの体育館への進入は、体育館専用通路を設けることで可能としている。
現在、この側道ルートに関して、交差点形状や道路の線形について警察協議を行っているところである。第二外環状道路側道の阪急京都線アンダーパス工事およびJR東海道線アンダーパス工事は、「にそと」報誌の中面のページのイメージであり、現在、阪急京都線アンダーパス工事は、架設桁橋が2月末で完成したことにより、進捗率は23パーセント、JR東海道線アンダーパス工事は、推進工事中で1月末での進捗率が18パーセントの状況である。

また、阪急新駅のイメージは広報誌のイメージのように、新駅の東西に駅前広場、駐輪場が設けられている。東側にはパークアンドライド駐車場が設置され、西側の駅前広場からは、連絡デッキを通って駅ホームにつながっている。
また、大山崎町側には歩行者・自転車専用として、東西移動のための自由通路が造られる。現在の進捗状況については、東西自由通路整備工事がボックスカルバート施工のための矢板を打設中であり、平成21年、22年の2ヵ年で整備されることになっている。
駅舎は、阪急電鉄株式会社と委託協定を締結して設計中であり、駅前広場も詳細設計にはいっていると聞いている。
本町では、本年に作成した都市再生整備計画で、阪急新駅へのアクセスや利便性・安全性向上のためにバリアフリー・ユニバーサルデザインの考えに基づいた道路整備を図っていくとともに、関係機関にも要望してまいりたいと考えている。

(会長)

委員のおひとりに、現地の補足をお願いしたい。

(委員)

ご説明のとおり、高速道路は空中を通るので、柱を建てて橋脚を造る。橋が連続して道になる。現在大山崎町内については、橋脚はほとんどできあがっている。国道を越えているあたりでは橋げたをかける工事に進んでいる様子が窺える。こういった図から、この場で現状を推し量るのは大変難しいと思える。

(会長)

この協議会の中では、以前からバリアフリー関係で円明寺地区を整備するときは、新駅や「にそと」とあわせて考えようとなっていた。もう少し分かりやすい現状図等、もう少し時期が進めば、例えば、円明寺地域で、後々検討しようと思われた課題、傾斜の問題、道幅の問題などをどのように関連づけて考えていくことができるかをこの協議会の中で示していただけるものと思ってよいだろうか。

(事務局)

北部地区のバリアフリー基本計画事業についても、このあと説明させていただく。それとあわせて、既に策定いただいた基本構想の進捗状況にあわせた見直しも含めた形で、この協議会で、今後ご協議いただこうと考えておりますので、よろしくお願いいしたい。

(会長)

それでは、円明寺地区は、そういう進め方をする予定にしているということで理解したい。今日はあくまで、現状ということで、時間も限られているが、説明のあった事柄について、質問等があればお願いしたい。

大山崎町と長岡京市のつなぎ目という部分に駅ができるので、当然両自治体から、たくさんの人々が利用されることと思う。自転車はどれくらい集まってくるだろうかとか、いった実際の人の流れを考えた上での情報を交換することが必要となる時期を迎えている。ぜひとも、行政間で意思疎通を図ってほしい。
では、他にご意見なないようなので、こういったお願いを協議会として伝えておくということで、議題の(4)については終わらせていただきたいなと思います。

今後のスケジュールについて

(事務局)

この協議会は、大山崎町バリアフリー基本構想の策定に関する協議及び基本構想の実施に係る連絡調整を行うため設置されたものである。
特段の協議事項がない場合は、来年度末も、もう少し早いこのような時期に次回の協議会を開催し、進捗状況の報告等を行う予定としている。
お配りした資料は、大山崎町都市再生整備計画の「整備方針概要図」である。
この中に、バリアフリー環境整備促進事業が含まれ、平成25年度から、「北部地区バリアフリー基本計画事業」を策定することとなる。この事業の策定には、この協議会でも委員皆さんのお世話になることになるのでよろしくお願いしたい。

(会長)

今説明のあった今後のスケジュールについて、ご意見があれば承りたいと思うが、いかがか。

(委員)

議長の発言と重複するが、阪急新駅についてはアクセスはどうなっていくのか。実際駅ができることによって、新駅を利用する町内エリアを想定できると思うが、今までそれ以外の駅を利用していた人が新駅を利用することは間違いない。とりわけ、道路と、公共交通機関、バスの路線がどうなっていくのか。手遅れにならないうちに、大山崎町としても関係機関との協議を行わないといけないといったことを2年前か、3年前にも、この協議会で話し合ったと思う。少し、まだ不安があるなという印象を受けるので精力的に推し進めていただきたい。

(事務局)

今、ご指摘いただいた点、北部のことだと思うが、前回のバリアフリー基本構想の中では、新駅等の関わりから、次回以降という位置づけであった。そして今、ご指摘いただいたように目前に迫ってきているということであるので、バリアフリー協議会事務局、町の建設課、担当部長のほうでも、そういった情報について一層、長岡京市さん、事業者さんとも連絡をとらせていだだきながら、情報を共有し、大山崎町の皆さん、特に円明寺地区の皆さんへも公開していきたいと思う。

(会長)

ぜひよろしくお願いしたい。それでは、予定されていた議題をひととおり進行したということで、この後は、事務局のほうで進めていただきたい。

その他

(事務局)

閉会の挨拶と事務的な連絡事項を行った。

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更新日:2017年03月29日