自玉手祭来酒解神社本殿が国の登録有形文化財に!!

国の登録有形文化財とは?

第二次世界大戦以降、急激な都市化の進展などにより、近世末期や近代以降の多種多様な建造物が、その建築史的・文化的意義や価値を十分に認識されないままに破壊される例が相次ぎました。

その反省に基づいて昭和40年代頃から、重要文化財や指定文化財の対象が、近世の民家や近代建築に徐々に広がっていきました。しかし、急激に姿を消す建造物を破壊から守るには、従来の重要文化財指定制度のみでは不十分でした。重要文化財に指定されるには、厳正な審議をクリアしなければなりません。

そこで、より緩やかな規制のもとで、幅広く文化財を保護していくことが必要である、という趣旨で創設されたのが、国の登録有形文化財制度です。

大山崎町では、大山崎山荘栖霞楼・旧車庫・ろうかん洞、アサヒビール大山崎山荘美術館本館・彩月庵・橡の木茶屋が平成16年に登録されています。     

自玉手祭来酒解神社本殿のプロフィール

今回、国の有形文化財として登録された自玉手祭来酒解神社本殿は、江戸時代後期の文政3年(1820)の建築。文化10年に火災によって焼失し、7年後に再建されたものです。

五間社流造の大型社殿。屋根は檜皮葺で銅板仮葺。桁行柱間五間、梁行柱間三間で、主屋梁行二間と前面の一間通り前庇からなります。

全体に彩色を施さず素木のままに仕上げますが、欄間や蟇股には雄壮な彫刻が施されており、江戸時代後期の特色をよく現しています。

自玉手祭来酒解神社は、神輿庫が国の重要文化財に指定されていますが、本殿については未指定となっていました。

本殿側面

本殿側面

本殿への階

本殿への階

勇壮な彫刻

勇壮な彫刻

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更新日:2017年03月08日