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アサヒビール大山崎山荘美術館学芸員
杉浦 美紀さん
この美術館は、展示作品だけでなく、建物や庭園も含めた
空間全体が大きな美術品となっているんです。
これは他の美術館との決定的な違いですね。
PROFILE
(左)すぎうら・みのり 36歳
京都市左京区在住
趣味:
バードウォッチング
座右の銘:
まずは自分の足で動く
■質問に対する回答
(1)駅から見える天王山の景色 (2)筍 (3)京都と大阪の間の隠れたスポット
(4)京都市内から琵琶湖まで歩いたこと
(5)夢中になれる何かを探そう!
美術作品だけでなく、建物の持つ魅力も楽しめます
美術館のオープン時から勤めているのは、社員の中では私一人になってしまいました。学芸員の仕事は、作品の管理や、企画展の企画・広報など。私自身、焼き物づくりをしていたこともあって昔から美術全般が好きだったので、今の仕事は楽しくてやりがいも感じています。
企画展では、「いかにお客さんに感動を与えられるか」ということを第一に考えるようにしています。例えば作品の展示にしても、何も考えずにただ展示するだけではダメなんです。本館は、元々人が住んでいた建物なので、普通の美術館のように壁が白一色ではないからです。そのため、この建物の特性を活かしながら、いかにして美術作品が映えるように展示するか、ということをいつも工夫するようにしています。また、企画展のオープニングレセプションでは、可能な限り作家さんのトークショーのようなものを行っています。お客さんに、作家さんのことをより身近に感じてもらうことが狙いなんですが、そうすることで、作品に対してもより一層深い思い入れをもって観てもらうことができるのではないかと考えているんです。
お客さんから、「また来たよ」などと声をかけられることもよくありますよ。気に入って何度も足を運んでくれるお客さんがいることはとても嬉しいし、励みになりますね。この美術館もオープンから11年が経ち、今では大山崎町のシンボルの一つになれたと実感しています。これからも、より一層地元の人たちに親しまれる美術館であるために、しっかり頑張っていきたいと思います。